しばらく沈黙が続き、颯太が公園を懐かしげに見ながら話し出した。



「懐かしいよな、この場所。」


「え…?」


「ここを毎日通る度に思い出すんだ。あの日のこと。」


「…わたしも。」


「この間…悪かった。傷つけて。」



きっとあの喧嘩のことを言っているんだろう。



「ううん。わたしも大声出しちゃって…ごめん。」


「確かにあれはボリュームが大きいどころじゃなかった。」


「おいおい。」