ケータイ小説 野いちご

どうかクリスマスの特別な魔法にかかってもらえませんか?

おれはいつだって脇役だ。

親友は“学園の王子”で、おれはその窓口。

あいつと話したい女子は、まずおれに話しかけてくる。


「今度の試合、観に行っても大丈夫ー!?」


「会場まで自力で来れるんならどうぞ」


親友はストライカーで、おれはアシスト役。

ひがむ気持ちは全然ない。

派手な女子に囲まれてキラキラしてる親友、ほんとは苦労してるから。


と、急に声かけられた。


「ク、クリスマスイヴ、空いてませんか……?」


同じクラスの地味子ちゃん。

あんたもあいつのファンかよ?


「イヴはあいつ、他校の彼女と会うっつってた」


「ち、違……あなたの、こと」


「おれ!?」


真っ赤になってうなずく彼女、隠れ美人で。

実は気になってたんだ。


「予定、ありますか?」


「な、ないっ」


待て、おい。

顔が熱い。

何だこれ、おれ、今、脇役じゃなくなってるだろ!?

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