「お世辞じゃないのにーー!!」



「お袋。きつそう」



「あわわわわ!ご、ごめんね?すっごい陽葵ちゃんが可愛かったから⋯⋯」




あ、ありがとう。悠斗くん。




「いえ、大丈夫です。抱き着かれるの大好きなので!」




多分施設にいたからかな⋯⋯。




小さい子多かったしぎゅーってすることも多かったから。




逆にすごい落ち着く。



まぁ、力強いのはちょっと⋯⋯だけどね。



「あら、そうなの?じゃあ、毎日でもしようかしら」




ふふふっと笑うおちゃめな千春さん。



「待ってます!」



可愛い。美しい。こんなにきれいな人がこの世にいるなんて⋯⋯。




「陽葵?」




「なに?」




やばい。こんなところで千春さんに見とれるとは。





一緒に暮れして結構たつのにまだ慣れない。





「部屋行くぞ」




あ、部屋ね。そういえばまだ制服姿だったなぁと思い出す。