クスクスと笑ってる翼さんだが、どこか寂しそうだ。

隣でいつも呆れたように笑ってる存在がいないかだろうか?




『そういえば、蒼炎を継がれたそうですね。』


「どこ情報だよ。
継ぐことが決まっただけだ。

まだまだ凜音さんは現役だぞ。
お前こそ、壱条組に入ることにしたんだろ?」


『高校卒業の後ですけどね。』


「それでいいさ。
澪もその決断なら納得するだろうさ。」





ゆるく笑う翼さん。

半年。
長いようで短い時間だった。




「ま、裏にいれば知り合いが突如居なくなることなんてよくあることだ。

お前も気をつけろよ。」