黒のスラックスに、黒のシャツ。
黒又は白のパーカーを羽織っている2人。

大人っぽくはなってるが、どこか幼い時と同じ空気が残っている。





『無事でよかったよ。』





本当は知ってた。
澪も翼も生きてるって。

俺の職は壱条組 組長補佐。
洋とは高校時代からの友人でしかも、銀楼のOBでもある。

ちなみに、翼の親とも友人で銀楼に一緒に入ってた。

つまり、親子共々裏の人間なわけだが。

もちろん、要が澪と翼を助けに行ったことも2人が裏の人間になったことも知ってる。

だけど詳しくは聞いてないし知らなかったから………




『まさか黒羽と白羽だとはな。』





零は俺が来るまでに散々話したらしく、いつの間にかリビングに戻っていた。

まあ、汐の足止めってのもあるんだろうけどな。