さっき大きな声を出してしまった私も私だけど、そこにきてこの発言。

注目度はマックスだし、女性陣からのひそひそ話も最高潮。

そしてエミリア三姉妹、どうしてあなたたちはワクワクしてるんだ!

男性陣はポカンとする人に、ニヤニヤしてる人と様々だけど……。


ここはあれだ。勇気ある撤退が望ましい。


そして、私はウォル殿下ときちんと話をしなくてはならないだろう。

「ウォル殿下! お話がございますわ!」

ガシッと彼の手を掴むと、有無を言わせず歩きだし、私たちはホールを後にした。