ケータイ小説 野いちご

【完】溺れるほど、愛しくて。





きっと過去の慶さんがどうであろうと、お姉ちゃんが関係していようが今のあたしの気持ちは変わらない。


どんな慶さんを知っても好きなものは好きなんだから。



「…長くなるし、お前にとって
いい話じゃないのは確実だけどそれでもいいのか?」



いい話じゃない……それを聞いて正直迷った。


もし、お姉ちゃんと慶さんの関係の真相を知ってしまえばあたしはどうなってしまうんだろう…と。


でも、いつまでもお互い線を引いていられない。


壁を壊して相手の領域に入っていけばきっと今よりもっといい関係を築ける。


まあ、踏み込み方を間違えてしまえば破滅してしまうけど、


あたしには今しかないと思ったから慶さんの言葉にコクッと一度だけ静かに頷いた。


あたしは、突然本当は開けていけない闇のパンドラの箱を今日…開けてしまった。




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