素直になれず、可愛くない態度とってるなって自分でも思う。



モヤモヤと。


よくわからない変な感じのものが心を覆っていく。



久河さんと匠が付き合っていた話はもう過去の話なのに。



2人を目の前にするとこんなに動揺するなんて、思わなかったな。




「あー…もうっ!」



教室に入る手前、いろんなことを振り切るように自分の中から出し切る勢いで大きく吐き出した。





王様から解放されたのに想像していたよりも全然スッキリ嬉しい気持ちはあまりなくて。



様々な心境を抱えて、それでも前に歩き出さなければならない。



私と王様。



新しい関係への始まり、始まり。