「言われなくてもそのつもり」
そういって、慶さんはあたしの髪を優しく撫でて体を離し、その瞳であたしを捉えた。
「つーかさ」
「うん?」
「俺はお前のこと離すつもりはねぇから」
トクン、と鼓動が飛び跳ねた。
慶さんの表情はとても真剣で想いがひしひしと伝わってくる。
「あたしも…離れたくない」
「うん、まずそんなの俺が許さねーから」
「もう、慶さんったら!」
あたしはこの人を好きになってよかった、バカみたいに本気でそう思った。
大好き、その一言じゃ表せないほどの想いが毎日募っていく。
慶さん、これからもずっと一緒にいようね。