「陽介はそう思わないん?」



陽介が同調していない事に気づいた一人の男子が聞いた。



思わないと言ってほしい。



陽介には違うと、女子は背じゃないと否定してほしい…。


「いや、思うよ」



返事は淡々としていて感情はこもっていなかった。



あーあ、やっぱ陽介もか。



ずきずきと胸が痛む。



なんでこんなに胸が痛いんだろ。



胸にもっていった手に滴がぽつりと落ちた。