先生の言葉の向かった先は、




「いえ、幼なじみなんで」




この声は陽介だ。



陽介が運んでくれた。




陽介は去年から来年こそはとソン会を楽しみにしていた。




なのに私が陽介のチャンスを、楽しみを奪ってしまった。




胸がズキズキと痛くて、目があつい。