ケータイ小説 野いちご

キミが私を嫌いなワケ

そんなこんなで始まったデート(?)は、不思議な展開を迎えていた。



「な、何でクレープ食べてるの……?」



「腹減ったから」



「あ、なるほど……」



待ち合せたらすぐにプレゼント選びが始まり、終われば解散。


てっきりそう思っていたのに、全然そうじゃなかった。



10時に駅前で待ち合わせると、橘くんは映画館に向かった。



そこで、今話題の感動映画を見た。



…………なんでだろ?


見たかった感動モノだし、実際大号泣だったし……。



良かったけど……、あれ?


プレゼントは……!?



「お前も食う?おいしいよ」



橘くんは、食べていたクレープを私の方に差し出す。



「…んむっ、」


口の前に運ばれたクレープに、衝動的に小口でかじってしまった。


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