気配を消していた分、圧倒的な存在感を見せつけられた気分になる。


これはいつまでも馴れないなぁ。


一瞬の怯みで、立が既にこちらに迫ってきていた。


「はっ!」


斬りかかってきた攻撃を、軽く後ろに下がって避ける。


上手く木刀を回して斬りかかってくるが、僕はそれを軽く避ける。


まぁ読みきってるってのもあるんだけど‥‥‥


「せいっ!」


「ふむ」


木刀で受け流し、上に飛ぶ。


立はすぐに木刀を振り上げようとする。


が、


「遅い」


「っっ!!」


抑えていた殺気を放ち、一瞬怯んだ立の頭上で回転。


喉元に向かって木刀を叩きつけた。


「カハッ‥‥‥!」


軽く着地し、倒れこんだ立の喉元に木刀を突きつける。


「立て」


「くっ‥‥‥はいっ」


「さっきの、僕が敵だったら木刀でも死んでたかもね?」


「っ、」


「芸がない。お前の武器を忘れるな」


「あっ‥‥‥」


「次、行くよ」


もう1度、立と距離を置く。


さて、次はもう少し楽しませてね♪


遠距離射撃の銃なら、気配を消すことが大事かもしれない。