「おい、どうした?ひな子。」


今日も机に顔を伏せている私に
声をかけてきたのは……



「千尋くん……」


むくっと顔を上げて、涙目で
千尋くんを見る。


「どうしたんだよ?」


ああ……千尋くんの顔見ると
安心しちゃうなぁ。


「顔色わりぃな。熱でもあんじゃねーか?」


「ううん。熱なんてないの。」


「最近、ひな子変だよ?」


「千尋くん、わたし……どうしたらいいんだろう?」


「ひな子……」



矢吹くんに会いたい。
でも、普通になんてしていられない……


わたし、どうしたら……