聞きなれた看護師さんの声が耳に届く。


「コホッコホッコホッコホッ!ヒュー...ヒュー...ハァ、コホッコホッ!ヒュー...」


私はもう言葉を発せる状態ではなかった。


(先生...助けて...。)


「愛咲ちゃんっ!?すぐ行くから意識だけは保っていてね!!」

看護師さんの言葉も意識が朦朧として聞き取れない。
呼吸が出来ない苦しさに襲われながら私は意識を飛ばした。