初めは‥‥‥
不意に、近藤さんの目に炎が宿ったように思えた。
「だが、今はな、そうではないところもある」
「新選組の局長であるあなたが、幕府のためではないと‥‥‥?」
「ああ‥‥‥〈俺〉は、この新選組が何よりも、ここの隊士達を何よりも優先する」
「隊士の皆が、そうでなかったとしても?」
「そんな腑抜けは、俺が、新選組の総意を持って罰を受けさせる」
ゾワリと身の毛がよだつ。
ああ、これが、局長である彼の覚悟。
仲間を下し、覚悟をもってのしあがって尚失わない輝き。
これは〈忠告〉だ。
隊士になった以上、僕も立も例外ではないと。
逃げることは、裏切りは許されない。
「不意打ちで忠告なんて、流石に怖いなぁ」
「そんなんじゃないさ」
はぁ、この笑顔の裏に隠された近藤さんを知りたい。
‥‥‥面白い。
「安心しなよ。汚れ仕事も、何だって引き受けてあげる。背負ってあげる」
「いいや、君一人に背負わせはしないさ。君を信じているよ」
言い様のない威圧感。
まだ、甘いよ。
そんな威圧じゃあ僕は下せない
でも‥‥‥ちょっと滾るなぁ。
「‥‥‥ふふっ。じゃあ、僕はこれで」
「ああ」
近藤さんの隣を通りすぎる。
まだまだ、甘いよ。
裏切らせないための忠告なんて、裏切りを恐れ怯えてることを教えてくれてるようなもの。
そうだろ?
*********************
不意に、近藤さんの目に炎が宿ったように思えた。
「だが、今はな、そうではないところもある」
「新選組の局長であるあなたが、幕府のためではないと‥‥‥?」
「ああ‥‥‥〈俺〉は、この新選組が何よりも、ここの隊士達を何よりも優先する」
「隊士の皆が、そうでなかったとしても?」
「そんな腑抜けは、俺が、新選組の総意を持って罰を受けさせる」
ゾワリと身の毛がよだつ。
ああ、これが、局長である彼の覚悟。
仲間を下し、覚悟をもってのしあがって尚失わない輝き。
これは〈忠告〉だ。
隊士になった以上、僕も立も例外ではないと。
逃げることは、裏切りは許されない。
「不意打ちで忠告なんて、流石に怖いなぁ」
「そんなんじゃないさ」
はぁ、この笑顔の裏に隠された近藤さんを知りたい。
‥‥‥面白い。
「安心しなよ。汚れ仕事も、何だって引き受けてあげる。背負ってあげる」
「いいや、君一人に背負わせはしないさ。君を信じているよ」
言い様のない威圧感。
まだ、甘いよ。
そんな威圧じゃあ僕は下せない
でも‥‥‥ちょっと滾るなぁ。
「‥‥‥ふふっ。じゃあ、僕はこれで」
「ああ」
近藤さんの隣を通りすぎる。
まだまだ、甘いよ。
裏切らせないための忠告なんて、裏切りを恐れ怯えてることを教えてくれてるようなもの。
そうだろ?
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