美「あ、あの。無理して言わなくても…」




愛「俺の憧れる人は、舞月だ」








美「え?」






愛「お前が舞月になった時から、俺の憧れはずっと舞月だ」




美「ちょ、嘘言わないでくださいよ」




愛「嘘じゃねぇよ。…俺の代で出来なかったトップをとった総長。強くて優しい仲間思いの総長」




美「やめて…くださいよぉ……。愛斗さんに…そんな事言われたら………嬉しすぎて、、」



私はさっき拭ったはずの涙をまた流すハメになった。



愛「ははっ!」




美「ありがとうございます………初代…」




愛「ああ。これからもお前がお前らしい夜舞を作ればいい。なにかあれば必ず手を貸してやる。だから美月、夜舞を頼むな」




今初めて、愛斗さん…初代総長から総長を渡された気がした。




そうだ。私だけの夜舞じゃない。たくさんの人たちがつくりあげてくださった夜舞。…今度は私の番。





美「私、舞月であることが誇りにおもいます」





愛「そうか」




私は「はい!」っととびきりの笑顔で笑って理事長室を出た。