なんか宮野がカバンをゴソゴソし始めた。



総「あったあった!」



前に出した宮野の手にはぐちゃぐちゃになった紙が握りしめてあった。



美「は?捨てとけって?」



総「ちげーよ!!渡せって頼まれたんだよ!!」



美「誰に?」



総「愛斗に」



愛斗さんに?



私は宮野から紙を受け取る。



総「なんてかいてあるんだ?」



美「"あいつが帰ってきてるみたいだ"って……あいつって誰?」



総「…あいつ?…帰ってきてるといえば、あいつなんじゃね?」



美「だからあいつって!!!………………まさか…」



総「そのまさか」



宮野がふっと笑って店から出ていった。



美「うそ…」



私は会計を早くすませて宮野のあとをおった。



美「宮野!!!」



総「あー?」



美「あいつって…もしかして………」





















美「世羅…………………………………?」