ケータイ小説 野いちご

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桜の花が咲く頃に




(土方さん、まだ根に持って……って、)



「私ですか!?」


「そうだ。いまここに、お前ほど死にそうになってるやつはいねぇよ」



「うわわ、えっと……新しく女中兼一番隊副隊長、つい……ごほん、そして土方さんの小姓を務めさせていただくことになった玖桜桃です!」


桃は慌てて立ち上がり、よろしくお願いしますと頭を下げる。


そしてまた "ついで" と言いそうになり、土方からどす黒いオーラが出たのは言うまでもない。



しーんと静まり返る広間。


いつまでたっても誰も言葉を発さないので心配になり顔をあげると


この場にいるほとんどが顔をほんのり赤くさせながら顔を伏せていた。



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