ケータイ小説 野いちご

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桜の花が咲く頃に

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「ぅ……ん、」


桃は深い眠りから目を覚ました。


寝ぼけ眼でふわぁ、とあくびをしたとき

あることに気付いた。



「え……ここ、どこ?」


見知らぬ部屋の真ん中で、桃は寝ていた。



慌てて体を起こし、辺りを見回す。


畳やふすまといった和を感じさせるこの部屋は、明らかに桃の部屋ではなかった。



桶に入れられた水や手ぬぐい。


浅葱色の布。



そしてひときわ目を引いたのは、床の間に飾られている日本刀。


鞘に収められているそれは、使い込まれた跡が残っていた。



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