ケータイ小説 野いちご

桜の花が咲く頃に

序章





私はもうすぐ、この世を去る。



この目も、耳も、口も、心臓も、


全て機能しなくなる。



それじゃあ今、私にできることは?


ただひたすらに死を待つ?


お世話になった人たちに手紙を書く?


この刀で……自ら命を絶つ?



いいや、どれも違う。



私にできること、それは……




愛する人たちの未来を切り開くこと。



この命が尽きるまで、

あなたたちを支えていきます。






……ねぇ神様。






私は――――










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