「朱里ちゃ〜ん。 振られちゃったじゃ〜ん!」 「あんたがあんなふうに告白するからでしょ。」 公衆の面前で恥をかいたあと、わたしは教室に戻り親友の青井 朱里(あおい しゅり)ちゃんに泣きついていた。 「だって朱里ちゃんがあんなこと言うから!」 「あたしのせいなの?」 わたしが言うあんなこととは、時を遡ること24時間────。 昨日の昼休みでのこと。