キャパオーバーだ。
もう頭がついていかない。
口の中の薬は悠が上手にすぐに自分の口の中へ移動させていた。
だけど止めないんだこの男は。
この甘ったるいキスを。
「んん、は、る、ん、あ」
自分の声なのか驚くほど甘ったるい声。
恥ずかしくて、恥ずかしくて、死にそう。
「かわいい、紗久。ご馳走様」
やっと解放された時には私は屍と化していた。
そして目の前には薬が早くも効いたのか満足げに笑い、ピンピンしている悠。
げ、元気そうで何よりです。
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