「まどか、どうした?なんかあったのか?」



いつもと明らかに違う私に気づき、相良くんがキッチンに来る。



そして私の肩を掴んで、逸らしていた私の顔を自分の方へぐいっと振り向かせたんだ。



「まどか、どうしたの、ほんとに。
…泣いてるのか?」




ああ、もうだめだ。



相良くんとの距離がこんなにも近いなんて、今までにあったのかな。



「離してよ、相良くん……」



私の小さい声は聞いてもらえず、さっきより強くさすられた。



もう、泣いちゃって、もう完全にうざい女子だと思われてる。