七瀬だから、真ん中の方だよね。


あ、あった!1組だ。


パッと見たところに私の名前があるなんて。なんか奇跡。


なんか感動。


おかげで花音のクラスを見れてない。


でも、探すより本人に聞いた方がいいか。


「花音!何組だった?」

「ふふ。何組だと思う?」

「えぇー、クイズ形式?やめてよー!そんなのわかんない」


可愛い意地悪な笑顔を向けてクイズを出してくる花音。


やっぱり、花音は中学生の頃から変わってない。もちろん、いい意味で、ね。


「本当に心菜はクイズ形式苦手よね。しょうがない。一組よ。心菜は?」


私閃きの能力ないもん。順を追ってわかって行くやつだったらいいけど、花音が出すクイズは答えを知ってないと正解しないような問題だから。


「え!私も1組!やったー!」


よかった!これで3年間一人でいることはない!!