窓際に設置されているモニターへと移動して、スイッチをつけた。


先生が動くたびにビチャビチャと肉が落ちて行く。


教卓に近い机の生徒たちはみんな青ざめ、顔をそらしていた。


「カーテン閉めてくれ」


先生の言葉に、窓際の生徒たちが手を伸ばしてカーテンを閉め、電気も消された。


これからなにが始まるのだろうか。


あたしはゴクリと唾を飲みこんでモニターを見つめた。


しばらくした後画面上がパッと明るくなった。


誰かの家の中の様子をうつしているらしく、2人がけのソファや勉強机が見える。


「これ、梨央の家?」


彩がそう言った。


梨央が小さく頷く。


「なんで、こんなのがあるの……?」


梨央が震えた声でそう言った。