ケータイ小説 野いちご

神の世界へやって来たなら!?

ビシッと指を指し大声で叫ばれたのに、少しも動じずにわらび餅を食べる雨音君。


甘い物嫌いだけどわらび餅は好きなのかぁ。


こんな雰囲気で、よく食べ続けられるな。なんなのそのよく分からないわらび餅への執着心。



意外と神経図太いな。繊細そうな顔してるのに。



「雨音様、決断を」



いのり君が茶のみを置いて言う。こういうとき、彼はとても頼りになる。すばらしい補佐役だ。



ようやく雨音君が口を開いた。


「門倉君は罪を着せられただけだと判断した。今の話は上に報告しておく、君は今日から仲間だ、よろしくな」


その言葉に、朧の目は大きく見開かれた。


いっぱいいっぱいそうな顔。あわあわと慌ててから、落ち着きなく頭を下げた。


「あっ、ありがとうございます。雨音様」



「まぁ頭を上げてくれたまえ。明日から朝から修行を始めるように」




それだけ言うとわらび餅を持って庭に出て行った雨音君。





「よかったね朧!!」




「取りあえず餓死することはなくなったよ」



冗談めかして言う朧にみんなで笑いあった。




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