「みぃの声、聞こえた」

「うん」

「俺、ずっとみぃに言いたいことあったんだよ」

「私だってありますよ」



ゆっくりと体を離し、ポンと私の頭を撫でる。





「よし、じゃあさっさと勝って、みぃとお祝いだ」

「やった、楽しみにしてます」




目の前に、先輩がいる。





「先輩、笑ってください」

「ん?こうか?」

「あははっ、そんな感じです」




自然な笑顔の、先輩がいる。





「先輩、勝ってください!」

「おう、任せろ!待ってろよ、みぃ」



私の名前を、呼んでくれている。






ずっとずっと、待ってました。




先輩、ここから始めましょう?


私の想い、受け止めてくれますよね?





先輩、大好きです。







【fin.】