ケータイ小説 野いちご

【短】先輩、笑って




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「鳴海ーっ!ドリンクの用意頼んだ!」

「はーい!」




青空満点の夏。



キラキラとした汗を流しながらグラウンドを駆ける選手達を横目に、私は今日もサポートのため仕事をする。





「…今日も遅刻か」



今日もある人物が来ていないことを確認した私は、何となくそう呟いた。






「あっ!臣!やっと来たなー!遅いぞ!」

「ははっ、悪りぃ悪りぃ」

「ったくー」





そう思ったのも束の間。



今日はどうやら、早い到着らしい。





「遅刻ですよ、臣先輩」



私もその場に駆け寄り、真っ先に先輩の名前を呼んだ。






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