〜遡ること2週間前〜

?「璃夢ぅ〜ゴメンねぇ〜!お母さんが不甲斐ないばっかりに!」


今泣きながら私に頬ずりしてきているのは
私の母、魁 璃花 (さきがけ りか)

年齢は33歳、私を18歳で産んだことになるのかな?仕事は看護師さん!

でもまぁ、うちは貧乏なんですよ。はい…。色々あったんだけど、それはまたの機会で。


璃夢「なんでお母さんが謝るの?学校に行かないって決めたのは私なんだから謝る必要ないよ!」


璃花「それはお金の心配したからでしょ ?ウチが貧乏だから高校行くのやめたんでしょ?」


璃夢「うっ、ち、違うから!」


お金の心配はしたけど…私が今から働けばお母さんもちょっとは楽になると思うし


璃夢「私、お母さんに感謝してる。お仕事しながら私をここまで育ててくれたんだもん。だから高校に行かずに恩返ししたい」


璃花「で、でもぉ〜」


泣きそうになってるお母さんの頭を優しく撫でた。


璃夢「ほんとに大丈夫だから。ねっ?」


これじゃあどっちが親で子なのか分からないな、なんて思いながらも撫で続ける。

だけど、どうしたら納得してくれるかな?高校っていっても小、中学校と格闘技に没頭しすぎて友達いないし行きたい高校もなかったし…。

高校に行けたら格闘技続けたかったけど、これ以上迷惑かけられないしね。遠征の費用とか意外とかかってたって知ったら、もう無理に入れないよ…。