「紬、今日は倉庫にすぐ来る?」






ふわぁ、と欠伸しながら私にそう訊いたのは勿論真白くんである。






「……あー、どうしようかな?」





私は今、倉庫にいきにくくなっている。



その理由はいくつかあって。






1つは、和成さんとの出来事があったこと。

私の兄である翔平さんが総長である暴走族「雷神連合」と、千哉たちの暴走族、






「AEGIS」が敵対していることがわかったからだ。







私が翔平さんの妹であることがバレたら、もうここにはいられない。





でも私は、彼らといたい。




長くいてボロがでないように、一緒にいる時間を減らそうって思った。









2つ目は、今の倉庫が安全ではないということだった。



何か揉め事があったらしく、今の倉庫は道場破りの如く敵対しているどこかの別の暴走族に押し入られる可能性がある。




そう、千哉が前に言っていた。







だから、私は夜遅くに倉庫に行って寝泊まりだけしている状態だった。









「まぁ、それがいいかもね。……僕も一緒にいるよ」