次の日父親から聞いた住所を頼りに、コンビニへと車を走らせた。



先月オープンしたばかりの新宮店。



向かい側に高校と中学があり、田舎だが回りに住宅も多い。



それとかなり広い駐車場。



コンビニから数メートル先に工業団地もあって、駐車場に大きなトラックが数台停まっていた。



店に着いたら父に電話するように言われていたので、仕方なく電話した。



【美莉、裏口から入って。】



裏口から入ると、小さな事務所がありそこに父がいた。



父に手招きされ椅子に座ると、三人の男子が現れた。



「俺の娘の美莉だ。今日からこの店の店長してもらう事になったから、よろしく頼みます。美莉、挨拶しなさい。」



「里中美莉です。何も分からないので色々教えて下さいね。よろしくお願いします。」


三人が一斉に私を見た。



そんなに睨まないでください。



何だか、怖いんですけど。


こんなんで、やっていけるのだろうか。



かなり不安で、泣きそうになった。



初日からこんな状態で、本当にやだ、帰りたい。


ずっと私を睨んでる男子、超生意気そうなガキが一人いた。


苦手なタイプ。


彼とはなるべく関わらないようにすれば、問題は起こらないだろうと。



年下の男子に絶対バカにされたくない。


強気でいかないと、負けてしまいそう。



社長の娘をバカにしたら、このコンビニで働けなくしてやる。



なんて、大人げない考えはやめて。



その挑戦的な目が気になって仕方なかった。