「苺花。」


食べていたオムライスの手を止め、私の名前を呼ぶ京ちゃん。


なんだか真剣な顔。


「俺さ、苺花の笑顔が見られれば満足なの。だからずっと不器用な苺花でいて?」


「京ちゃん……」


京ちゃんの言葉はほんとに


魔法みたいだね。


「うんっ!」


また涙を浮かべて笑った。


「苺花、その顔ダメ。」

「?」


なぜか京ちゃんは顔を真っ赤にして私から顔を背けてた。