「なっ、なんでですか!?」
「お前、鬼口が最初に現れた時の事覚えてるか?」
「あっ、はい...色々衝撃的だったので...」
確か、バイクで人の家に突っ込んでた様な気が...
「あいつがバイクで突っ込んでった家、俺が借りてた家だったんだが、どうやら大家が被害届出して無事捕まったらしい...ほんとバカだよなあいつ...」
「えぇ!?あれ零さんの借りてた家だったんですか!?」
「あぁ、普段BARで寝泊まりしてたからあんま居なかったけどな」
軽ーく、そりゃあもう普通の世間話の様に軽ーく言ってますけど
それって相当危ない話なんじゃないの!?
もし零さんがあの家に居たら...って考えると
ゾッとして、今目の前に居る零さんを見ながら手を合わせて神様に感謝した。
「まあ、これで兎恋も解散だろ。
鬼口なしじゃ、大した戦力いねーし。
それにしても、人生なにがあるかわかんねーな」
「いや...零さんが特殊すぎますって...」
「そんな事より、お前そろそろ支度しないとヤバイんじゃないか?」
「うあ!!ホントだヤバイ遅刻だああぁあ!!!」