「そんなの嫌!」




 とにかく、あいつが親にチクる前に止めなきゃ。
 でも、嘘をつくなんて……。



 え。どっち?



 ルームシェアやめるべき?
 あたし、やっぱり1人暮らしなんて無理だったの?



 そんなこと、ない。
 だって……。
 まだ、始まってもいない。



 ただ、お父さんが勘違いしただけ。
 こんな壁、乗り越えてみせるんだから!



 コンビニから、急いでアパートにまた戻る。



 このクソ暑い中、歩かせやがって。瑠佳め、絶対に許さない!



 再び"E"と書かれた扉を思いっきり開ける。




「瑠佳さん、一緒に住んでください!」


「ああ?」




 言葉を間違えました。