「ぐすんっ……京ちゃん?」


泣きながら廊下を出る。


曇り空のせいか、部屋の中まで暗く感じられた。


その時……


ガシャーンッ!


ええええっ⁉︎
雷⁉︎


ぺたんっ


どうしよう!
私、雷苦手!


あまりの怖さに腰が抜けて座り込んでしまった。


「助けてっ……京ちゃん……」


私は勝手。
幼なじみやめたいなんて言っておいてピンチになるとすぐに京ちゃんの名前を呼ぶ。


でも、昔から京ちゃんは私のヒーローなの。


このヒーローが京ちゃんから変わることなんてきっとない。