余裕な零さんにムカついて
彼が家から出ると玄関を思いっきり閉めてやった。



零さんのバカ


女ったらし!!



朝から嫉妬で不機嫌になっては、ドスドスと床を荒く歩く。





そんなこんなで零さんと付き合って感情が忙しくなっては、それから早くも1週間が過ぎ去り10月。




学校では、相変わらず直人があの時の話ばっかりしてくる。





「まさか暴走族に拉致られる日が人生の中で来るとか...俺の人生も結構ハードだと思わないか?」



「...」



「おまけにめっちゃ強い奴らが助けにくるわ、しかもそいつらが俺の知らない奴らとか、余計に意味がわかんねーよな?」



「...」



「なあ?黙ってないでなんとか言ったらどうなんだよ朝日」



「...あっ、うんそうだね」