「梨華、梨湖行ったよ。」


佐絵子さんはリビングでくつろいでいる私に言った。


「うん、知ってる。」


「いいの?」


「いいの。あんな子知らないもん。」


「似てるわね。私仕事行くけど、どうする?」


「んー、寒いから家にいる。」


私はそういってココアを飲んだ。


「わかった。じゃぁここにお金置いとくから自由にしてて。行ってきます。」


「いってらっしゃーい。」