初めて大ゲンカをした。 家に帰っても本当に二人は口を利かなかった。 梨華は部屋のベットの上で携帯をいじっていた。 (諦めたわけじゃないけど、一翔が選んだ道ならほんとうに私にはどうすることもできないじゃない。…もともと住む世界が違うんだから…) そう自分に言い聞かせた。