私は沙絵子さんにすべてを話した。


なぜか、話したくなったのだ。


「虐待してた男の連れてきた女って立場からしたら私が口を出すことなんてできないんだろうけどね。…間違ってないんじゃない?梨華は。」


「沙絵子さん…。」


知らない間に梨華って名前を憶えてくれてたことに驚いた。


「一翔、くんだっけ?よくもそんな家の子が族なんてやってたね。」


「私も、驚きました…でも。」


私は今思ってること、これからどうしたいかを話した。