「わかった…それなら信じる」



とりあえず、ここは引き下がるか。



「おう。ほなな、幼なじみさん」



幼なじみさんってなんだよ…。



なんとなく、気ぃ悪いな。



といっても、ここで自己紹介するのもなんか違うな。



そんな間にもさっさと新羽は帰って行った。



…まぁ、ゆめを狙ってるわけじゃないっていうなら一応信じるか?



少しだけ不安材料が消えたな…。



ホッとしながらゆめの家に背を向けると、ドアが開く音がした。



「カズマ、お帰り。どこまで行ってたの?ずっと待ってたよ」



リサが俺の家から現れた。



そうか…問題はまだ山積み。



俺の悩みは、まだまだ尽きない。