俺がそう言うと春綺は目を丸くさせ身体を丸めた。




「……っっ…はは……ははははっ……!!」




「なにがおかしい」




笑っている春綺を見下ろすとお腹をお腹抱えながらふらりと立ち上がった。





「いやっ、あーはぁー……笑い疲れた。尚希はそういう所は変わらないね。本当…イライラするよ。いつでも自分中心に世界が回っていると思っている。だから壊したくなるんだ」





春綺は、涙を拭き取り寝ている捺海を見てフッと笑い俺を見た。





「俺、本気で捺海ちゃん奪うから」





そう言い残して寝室から出て行った春綺。




春綺が家を出たのを音で確認しベッドで呑気に寝ている捺海に近付く。




「はぁー……ったくなに呑気に寝てんだよ。バカ女」  




寝ている捺海の額にデコピンをくらわせるがそれでも起きない捺海を見つめる。