「うーん…電話じゃムリ?」




「頼むわ~。会って話したいねん」




「明日じゃだめかな」




「アイツおるやん、まともに話されへんわ」




アイツ…はて。




ああ…もしかして。




「カズマのこと?」




「そうそう。なんか目の敵にされてるやん、俺。学校ではゆっくり話できへんやろ」




そうなのかな。




まぁ、今日もそうだっけ。




他の男と話すなって…あんなカズマ、初めて見た。




あのあと自分で反省してたみたいだけど、カズマと新羽くんの間でまたなにか起こりそうな気がしないでもない。




「どうしようかな…」




「ほな俺がそっち行くわ。家どこ?教えて」




「いいの?来てもらっても」




「ええよ。俺が話したいんやし」




それなら、いいかな…。