「愛してるよ~」


「やったぁ~うちってば愛されてるなぁ」


つり目のアーモンドアイは嬉しそうに下がり、気分良さそうに新しい缶を開けた。


こんなこと口で言っているくせに、彼女の中でこの質問は「ご飯が美味しいね」くらいの軽い質問と同等のものだ。


俺はそれに「美味しいね」と答えただけに過ぎない。


どうせ、男女関係なく「愛してる」「結婚しよう」と言っているに違いないから。

それが元で変な輩に付きまとわれたり、勘違いされでもしたらどうするんだ。


…あぁ、されたらどうするんだ、じゃなくて、今現在進行形でされてる、な。