「はぁ…」



昼休みになってもどうも切り替えがうまくいかない。



気づけばため息の連続。



そんなことを知ってか知らぬか、新羽はクラスで猛威をふるっていた。



「学食行くやつ手ぇあげてや~。一緒に行こ」



既にクラスの何人かがいつの間にか新羽の脇を固めていた。



クラスのヤツらを威嚇するように見ていたのは昨日のこと。



弱肉強食なのか、いつの間にか腰ぎんちゃくがついている。



…なんでアイツがうちのクラスなんだよ。



同じセリフ、そっくりそのまま返してやるよ。



「フーッ」



もう一度ため息をついていると、肩をぽんと叩かれた。



顔をあげると、なぜかうちのクラスにリサがいる。



「お前、なんか用?」



「ひどーい。用がなきゃ来ちゃだめなの?」



だめだろ!



ツッコミたくなる気持ちを抑え、黙って席を立った。