「うわーすごい、いろんな人が来てるね~。

他校生もいっぱい」


「ほんとだ。こんなにいっぱい来るんだね」


賑やかな人ごみを二人で抜けていく。


どの教室も人がいっぱいで、模擬店もクラスの出し物もすごく盛り上がっているみたいだった。


「お化け屋敷とかあるよ。あとで一緒に入る?」


加奈子ちゃんがニヤッと笑いながら聞いてくる。


「えぇっ!私、お化け屋敷はちょっと……」


「あははっ!やっぱり言うと思った~!蛍は怖いの苦手そうだもんねぇ」


「うん。そうなの……ごめん」


「じゃあ、あとでボディガードに矢吹くんでも呼んで一緒に来よっか」


「えっ!?矢吹くん!?なんで!?」