ケータイ小説 野いちご

それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「ん?ああ、4つの中でここは一番被害が少なかった場所だ。死者負傷者0で、面積的にもさほど広くはない。これなら本来、特攻隊も出てこないだろう。」



弄られる中、ひょっこり顔を出してソラ先生が教えてくれた。



「タクト!めんどいからやっておいてくれ。」



先生をいじりながら、面倒くさそうに先輩がタクトさんにそう言った。



「はい、いいですよ。

我、この地において精霊に命ずる者。破り見通せ、視せろ遠く。タクトの名の下、その身に刻みつけよ

精霊級術式、よう精の瞳(フェアリー・アイ)

起動!!」



静かにそう言ったタクトさんから吹き荒れる緑色の風は、それはもう綺麗で、綺麗なんて言葉じゃ収まらないくらいすごい。これがきっと、特攻隊の実力。



かつてお姉様がシュラに変わったであろう時、禍々しさのその先へ行ったような……もし言い換えてもいいなら、人知を超えた者の領域。

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