「やだ~、朝から見れるとか感激!

碧空くんたちに会いに来たのかな?」


「そうみたいだね」


サッカー部のメンバーは、学食でもよく一緒にいるのを見かけるけれど、学年関係なくみんな仲がよさそう。


私はなんとなくまた碧空くんに目がいってしまったけれど、ジロジロ見ていると思われてもいけないので、慌てて視線を逸らした。


恥ずかしがることなくひたすら先輩を見つめ続ける加奈子ちゃんは、本当にすごいなって思う。


私ってば、相手や周りからどう思われるかばっかり気にしちゃうからなぁ……。


そんなことを考えながら、楽しそうな輪の横を通り過ぎる。


するとその時、急にうしろからトンッと誰かに肩を叩かれた。


「……えっ?」