覚悟しろよ?


絶対に後悔させてやるんだから!!



要は、思いっきり嫌われればいいんでしょ?


既に嫌われてるんだから、簡単な話。


もう、相手にするのも、からかうのも嫌だって思われるくらいの態度に出ればいいんでしょ??


楽勝じゃ〜ん!!




倉橋の背中を見ながら1人ニンマリの私。






「あっ倉橋、公園!公園寄って、少し話そうよ!!」



駅の近くの公園を指さすと、倉橋は意外にも、すんなりと公園に入った。




ベンチに座る二人。


何かやっぱ変な感じ・・・。



今の私達って一応カレカノなのかな??


カレカノって言葉の響きだけで、妙にくすぐったい気持ちになる。


なんてったって、彼女というポジションを経験した事のない私。



せっかくだから、ちょっと楽しんじゃおう!



なんて呑気な事を考えている私に、



「何黙ってんの?もしかして、お前緊張とかしてんの?」


倉橋のバカにした様な声。



「まぁ、ちょっとね!それより、私喉かわいちゃった!ジュース買って来て?」



はぁ?っと明らかに何か言いたそうな倉橋の顔。



「何よ?倉橋はジュースも買ってくれないケチな彼氏なの?はぁ〜残念。・・・別れよっかなぁ〜・・・」



ボソッと最後の言葉を呟いたと同時に立ち上がった倉橋。


おっと?怒ったか??



「何がいいんだよ?」



「へっ?」


「ジュース、飲むんだろ?」



嘘?買いに行く気?


「あー・・・おしるこ」

「はぁ?」


「え?」



キョトンとしたお互いの顔を見つめ合う事数秒・・・



倉橋は自販機に向かって歩き出した。




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