すでに噂は広まっている様で、私の机の周りには数人の友達が待ち構えていた。



「おはよっ!」



なんて言ってみても、返事は返ってこない。





イス座ったと同時にぐるりと取り囲まれた。




「コナン、どうなってるのよ?」


「倉橋と付き合ってるの?」


「昨日も一緒に帰ったんだって?」




あまりの迫力に、何も言い返せないでいると、



ドサッと目の前に置かれたカバン。



「あっ・・・」



「お前、俺に運ばせるなんて、いい度胸してんじゃん?」




不機嫌ですっ!!誰が見てもそう見える様な怖い顔で私を睨みつける。




つーか!!


今、アンタ来ないでよっ!!




「倉橋、どういう事?」


「コナンと付き合ってるの?」


「何で一緒に登校したの?」



いつもなら、話しかけんなオーラ全開の倉橋に近づかないクセに、今日のみんなの勢いはスゴイ!!



でも、話の矛先が倉橋に変わってざまあみろ〜!!



倉橋だって、私と付き合ってるなんて思われたくないはずっ!!



からかって遊ぶつもりが、こんな事になって計算外だね?


さぁ早く言っちゃいなよ?



「あ〜なんか、昨日告られて、しょうがないから付き合ってやった。」




・・・・・・・・・・・・?




はい?



私が告ったの?




「はぁーーーーっ!?!?」





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